フリースタイルルール (2006年JN)1.注意事項 演技時間について 競技者は自分で選んだ音楽に合わせて3分間内のフリースタイル(自由演技)をする。 音楽が始まった瞬間から3分を計測する。 音楽が始まる前の、もしくは3分間終了後のトリックは、加点の対象としない。しかし、減点は3分終了後も継続される。 使用音楽について 音楽は、全ての観客に適するものでなければならない。不適当な音楽(中傷、わいせつな言葉等が入っているもの(外国語を含む)もの等)を使用した競技者は失格とする。もし、競技者が、自分の音楽が適当なものか不確かな場合は、ジャッジがそれを聴きそれを確認することができる。 音楽は、CD(著作権フリー、またはそれに準ずる場合はCD−Rでも可)のみを受け付ける。CD−RW、MD、MDLP、カセットテープは受け付けない。 音楽は1トラック内に収めなければならない。複数のトラックにまたがったり、複数のメディアにまたがるものは受け付けない。 全ての音楽は、トラックナンバーと競技者名をシールなどを利用し、明記しておかなければならない。 音楽は3:00から3:01の間で停止させる。 3分に満たない音楽トラックの場合は、1トラックを再生し終えた時点で終了とする。 音楽が事故により、3分に満たない間に停止した場合、スコアを継続したまま、音楽が停止した箇所からの再スタート、もしくは、その部門の最後に再審査を受けることができる。 行動・動作について 全ての競技者は、観客・会場施設・大会設備そして競技者自身の安全を 考えた演技をしなければならない 。ジャッジは、危険もしくは不適当な行為をした競技者を、失格にすることができる。 ステージ上で 、 不適当な行動・発言(中傷、わいせつなもの等)をした競技者は失格とする。もし、競技者が、自分の予定している動作が適当なものか不確かな場合は、ジャッジにそれを確認することができる。 演技中は、競技者のみがステージに立つことができる。演技中のいかなるアシスタントも許可されない。 使用ヨーヨーについて ヨーヨーのメーカー、種類、パーツ交換、メンテナンス、改造に、特別な制限はない。 観客、会場施設、競技者自身の安全が脅かされる改造、ヨーヨーを使用した場合、ジャッジは競技者を失格にすることができる。 ストリングは、ヨーヨー専用の市販品を使用しなければならない。ただし、特殊なスタイル(ゴーウエスト・ロングストリング・透明ストリング等)を行う場合のみ、ジャッジの安全確認を受けた上での使用を認めることができる。 競技者本人がステージ上に用意したヨーヨー以外、使用してはならない。競技者は他者からヨーヨーを受け取り、それを使用することはできない。オフストリングなどでステージから落ちたヨーヨーは、競技者本人以外の人が拾ってステージに戻してはならない。 競技者は必ずヨーヨーをヨーヨーとして使用し、演技しなければならない。そのほかの部分は、評価対象外とする。 その部門に属さないスタイルを競技者が演技した場合は、その部分は加点対象として審査されない。(減点対象としては審査される。)ヨーヨーの絡まり、構成上の都合などによる交換の場合でのみ、複数のヨーヨーを規定数以上使うことはできる。 1A部門:1個 フリースタイルの採点方法 フリースタイルの採点は、「技術点(TE)」と「パフォーマンス点(PS)」の2つの要素の合計から成り立つ。 「技術点(TE)」 70% 技術点は、各ジャッジが2つのクリッカー(数取り器)を両手に持ち一方で加点を採り、もう一方で減点を採る。そしてその和をもとに集計する。 加点 上級レベルのトリックが成功した場合に加点される。加点は「技術要素」毎で加点される。例:ストリングヒット(トラピーズ、バウンス等)、ポップ(跳ね上げ等)、ラップ(掛け系等)、トランジション(変形等)、リジェネレーション、リリースキャッチ(スーサイド系)、ウィップキャッチ(アイアンウィップ系)、そのほか、ヨーヨーの巧みな動き。 追加点の対象:難易度、オリジナリティ、長スリープでの連続トリック、巧みで壮大な動き。 同じトリックエレメントの2度目以降は原則として加点されない。 しかし、高難易度のリピートトリック(スーサイドの連続キャッチ等)、もしくは、異なるトリックコンボ内での「技術要素」はジャッジの判断によって2度目以降も加点して良い。 0点=基本の動き(スリーパー、基本のループ、トラピーズ、ボトムマウント等) 減点 明からなトリックミス、コントロールのロス、ワインダー(リスタート)等、ヨーヨーの技術に対しての減点事項となる。ストリングが絡まる等、やむをえず別のヨーヨーに交換する場合は減点とみなす。 減点1=トラピーズ・ミス、コントロールのロス 技術点は、競技者の総合点の70%を占める。 パフォーマンス点(PS)30% ジャッジは10個の項目を0点〜3点(30点満点)で採点する。 ジャッジがだした得点は標準化(ノーマライズ)はされない。 以下が採点される10項目である。 プランニング 1.テーマ トリックスタイルや音楽、動きなどに一貫したテーマは感じられるか? 2.ルーティン(構成) はっきりとした区切りや、起承転結、構成の山や谷などがあるか? 3.アウトフィット(衣装・服装) 衣装は公衆の面前やステージにおいて適切であるか?計画性はあるか? 0点=だらしない格好。 アクション 4.ボディコントロール( 体の動き) ステージの上で体の動きをコントロールできているか?落ち着いて演技ができているか? 5.オーディエンスインタラクション(観客とのやりとり) 構成は観客を意識したものになっているか?プレイヤーが観客に、観客がプレイヤーに反応しているか? 6.音楽に対する振り付け(コーリアグラフィ) トリックや体の動きを音楽に合わせているか。また音楽とプレイが調和しているか。 0点=音楽の必要性がない 7.ステージ使用と動き ステージを計画的に利用しているか?トリックを大きく表現できているか? 0点=立ったままで細かなトリックが続く トリック 8.クリーンネス トリックはスムーズで流れるような動きか? 0 点 =トリックはできているが、雑でぎこちない 9.バリエーション トリックにバリエーションがあるか?その部門のスタイルに精通しており、いろいろなトリックスタイルを見せられているか? 0 点 =一貫して同じ系統のトリックが続く 10.リスク フリースタイル全体を通して、失敗したときに対して高いリスクをもっているか?ミスしたときにどうなるか? 0点=リスクのまったくない構成 以上がパフォーマンススタイルの10項目である。 パフォーマンス点は、競技者の総合点の30%を占める。 「最終得点」 技術点は標準化(ノーマライズ、ジャッジ間の採点バランスの差をなくし、ジャッジ間の不公平をなくす。)され、競技者の得点となる。 (ジャッジAの部門中のTE最高点(加点−減点)を100%(総合得点の70%)として、以降比率にて点数を標準化します。) 例: ジャッジが6人以上いる場合のみ、競技者毎に最大と最小の点をつけたジャッジの得点を切り捨てにする。 同点の場合は、技術点、パフォーマンス点の順で順序づける。 それでも、同点の場合は、ジャッジの判断で同点またはふさわしい案を提案する。 ジャッジの決定は、絶対であり、最終決定である。 参加者は、上記のルールを読み、理解して競技に参加することとする。
追加(2006/06/24) ジャッジ集計の流れ 各ジャッジが「加点クリッカー(TE+)」と「減点クリッカー(TE−)」そして「パフォーマンス点(PS)」を採点します。 その数字をTE+,TE−,PSの順でエクセルシートに打ち込みます。 TE+とTE−を合わせます。【TE=(TE+)−(TE−)】 そのジャッジがその部門内で一番高得点を与えた人を70点満点としてそれぞれ比率で調整します。【TE%=(TE/最高得点TE)×70】 パフォーマンス点はジャッジがそれぞれ30点満点で採点しているので、PSがそのままPS%になります。【PS%=PS】 ジャッジ全員のTEとPSをそれぞれ足して、それぞれをジャッジの数で割ったものが最終のTEと最終のPSです。【TE(TOTAL)= [ TE%(J1)+TE%(J2)+・・・+TE%(Jn) ] ÷n】(nはジャッジ数)(PSも同様) ジャッジが6人以上いる場合、そのプレイヤーが獲得した最高TE%と最低のTE%を全ジャッジの合計から引いたのち(ジャッジ数−2)で割ります。【TE(TOTAL)= [ TE%(J1)+TE%(J2)+・・・+TE%(Jn)−TE%(max)−TE%(min) ] ÷(n−2)】(nはジャッジ数)(PSも同様) TE(70点満点)、PS(30点満点)を足した和が最終得点(100点満点)になります。 |
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